鳥取・因州和紙の里から伝統とこだわりを
因州和紙は産地によって原料が異なり、佐治町では主に三椏を、 青谷町では楮を原料としています。 因州和紙の書道用紙はきめ細やかで筆運びが滑らかなことで定評があります。 これは、三椏(みつまた)や楮(こうぞ)など伝統的な和紙の原料を 使用しているのに加え、非常に丹念、丁寧に漉いているためです。 原料液を簀桁(すげた)ですくい、揺り動かしながら繊維を絡め、 何度も汲み上げることにより厚さを調整します。
この行程が最も難しく技術と経験がものをいいます。 和紙は生き物です、呼吸しています。同じ両親から生まれた子どもでも、 顔・性格が違うように、書道用紙は自然素材を原料とし漉き手の感を たよりに製造されますので製造ロットにより個性があります。
製造された時期、保管状態、ご使用の時期、また、ご使用の墨、墨の濃さ等により作品の仕上がりが違ってきます。
いろいろな紙との出会いをお楽しみ下さい。紙が出来てから3~4年経過して「枯れる」状態になると特に筆のすべりや、 墨の付きが良く、味わいのある紙になります。最低でも3ヶ月は寝かせていただくことをお薦めします。 一度試してみて下さい。